こんにちは!毎月の支出の8割をキャンプに注ぐ子連れキャンパーのファミ柴(@famcam_shiba1)です。
キャンプのベストシーズンと言えば、やっぱり『冬』という意見の方も多いんではないでしょうか。
そんな冬キャンプに欠かせないものと言えば、そう石油ストーブですよね!?
ですが一言に石油ストーブと言っても、対流式や反射式、暖房出力や燃焼時間などモノによって様々…。
そこで今回は、我が家が愛用している3つの石油ストーブに焦点を当てて、サイズ感や暖房出力・使いやすさなどそれぞれの良さを比較しながら幅広くレビューしていきたい思います。
これから購入される方は、是非参考にしていただけると嬉しいです。
- キャンプ用ストーブっていつぐらいに使うの?
- ストーブの選び方を知りたい
- 自分に合ったストーブが知りたい
- ストーブと一緒に買ったほうがいいものが知りたい
※石油ストーブの選び方は以下の記事でも紹介していますので、気になる方はチェックしてみてください。

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キャンプ用ストーブの使用時期

年中キャンプをしている我が家ですが、どの季節にストーブを使っているのか、よく質問いただきます。
そこで目安ではありますが、時期や気温などをふまえながら、ご説明していきたいと思います。
いつ頃から使う?

その時の天候や場所によって違ってきますが、厚手の上着が必要になってくる10月後半頃から使い始めることが多いです。
まだタープ下で焚き火などが楽しめる時期なので、持っていかない方もいるかもしれませんが、風の強い日や雨の日なんかはあると安心ですね。
いつ頃まで使う?

富士五湖周辺でSUPをし始める方も多いGW。
ですが、まだ富士山にも雪が残っている5月前半は、夜には10℃前後まで冷えることもしばしば。
なので5月前半頃まで、場所によっては必要になってきます。

年の半分以上は使う計算になるね。
我が家が愛用している石油ストーブの基本スペック(全3種)
次に、我が家が愛用している3つの石油ストーブの基本スペックと、それぞれのメリット・デメリットを簡単に見ていきたいと思います。
TOYOTOMI/ KS-67H


製品名 | TOYOTOMI/KS-67H |
---|---|
出力 | 6.66kW/h |
サイズ | 直径48.2×高さ58.3cm |
重量 | 11kg |
燃焼継続時間 | 9.7時間 |
タンク容量 | 6.3L |
着火方法 | 自動 |
対震自動消化装置 | ◯ |
販売リンク |
圧倒的な高火力で頼りになる1台「TOYOTOMI/KS-67H」。
やはり真冬でもキャンプをすることを考えると、6.0kW以上の出力がないと幕内が温まりません。
ただ火力が強い分、燃焼時間は短く、9.7時間と少し物足りない数値です。
燃料は、1回で6.3Lも入るので、追加することも考え10Lの灯油タンクがあると安心です。
我が家はヒューナースドルフという10Lの灯油タンクを使用しています。
特殊なフタが使用されており漏れないので、安心して車に積んで行くことができています。
- 6.66kW/hの高火力
- 灯油漏れしにくい
- 着火が簡単
- 燃焼時間が短い
- サイズが大きい
- たくさん灯油を持っていく必要がある
パセコ / WKH-3100S


製品名 | WKH-3100S(2022年モデル) |
---|---|
出力 | 3.0kW/h |
サイズ | 直径32.5×高さ44.1cm |
重量 | 5.2kg |
燃焼継続時間 | 18時間 |
タンク容量 | 5.3L |
着火方法 | 手動 |
対震自動消化装置 | ◯ |
販売リンク |
コンパクトで、どんな場面でもオールマイティに使える「パセコ / WKH-3100S」。



正直、迷ったときはこれを買えばまず間違いなし!
最新モデルの「JKH-1」が出ていますが、ほとんど性能に差はありません。
暖房出力3.0kW/h、タンク容量が5.3Lと大きく、燃焼時間が18時間と長く使えるのも特徴です。
日が暮れる16時前から翌朝9時頃まで使っても、燃料を継ぎ足すことなく使えます(就寝時は消す想定です)。
- オールマイティに使いやすい出力レベル
- 燃焼時間の長さ
- 軽くてコンパクト
- 氷点下の真冬では物足りない
- 大きいテントだとなかなか暖まらない
- 着火はライターやガストーチを使う必要がある
アラジン/AKP-S249


製品名 | AKP-S249(新型:AKP-S2401) |
---|---|
出力 | 2.4kW/h |
サイズ | 横34.5×奥行き34.0×高さ39.5cm |
重量 | 6.1kg |
燃焼継続時間 | 13時間 |
タンク容量 | 3.0L |
対震自動消化装置 | ◯ |
販売リンク |
コンパクトながら反射式で、超省エネな「アラジン/AKP-S249」。
燃費の持ちも良いことながら本体自体も安いので、コスパの良さはピカイチです。
暖房出力は2.4kW/hと少し弱いですが、大きな反射板があるおかげで、目の前に座っていると非常に温かく感じます。
- コスパ最強
- 四角い形なので、積載しやすい
- 端に配置しやすい
- 出力は2.4kW/hと少し弱い
- 灯油を入れたままだと、移動時に灯油漏れしやすい
- ストーブの周囲の暖かさに差がある
3つの石油ストーブを比較してみた(全9項目)


その人のキャンプスタイルによって、求めるものや優先順位も違ってくるので、一概にどれが一番とは決められませんが、私なりの『キャンプ用ストーブに求めること』を考えながら、それぞれ比較していきたいと思います。
ストーブの選び方がわからないという方も、ぜひ参考にしてみてください。
サイズ感


キャンプ用ストーブを選ぶうえで重要なのは、重量ではなく、そのサイズ感ですよね!?
大は小を兼ねると言いますが、ただでさえモノが多い冬キャンプ。
これ以上積載を圧迫しないためにも、しっかりとしたイメージ作りが重要です。



大きいから正解じゃないんだね。


コンパクトさで選ぶなら、パセコ / WKH-3100Sが一番おすすめです。
積載のことを考えると、四角ではなく、丸型なのでデッドスペースはありますが、空いたスペースにギアを詰め込めれば問題ありません。
出力比較


出力で比較するなら、TOYOTOMI/ KS-67Hが断トツの1位です。
サイズは大きいし、積載も圧迫しますが、真冬のキャンプでは6.0kW以上の出力は必要不可欠。
また、家族が多いとその分テントも大きくなるので、暖める範囲が広いときは、暖房出力の高いストーブがおすすめです。
我が家もこのストーブを買ってから、真冬にもキャンプに安心して行くことができるようになりました!
タンク容量と燃焼時間


タンク容量が大きいのは、サイズの大きいTOYOTOMI/ KS-67Hが1番!
ですが、出力が大きい分、燃料消費も早いので、燃焼時間は9.7時間と最も低い数値に。



ストーブに頼り切りになる真冬こそ、長く使いたいよね。
そのため、途中で灯油を継ぎ足す必要があるので、10Lぐらいの大きめのタンクが必要になります。
また、後でご紹介するストーブファンを使えば、少し燃費を良くすることができます。


燃焼時間の長さでみると、パセコ / WKH-3100Sは安心の1台です。
着火のしやすさ


ボタンを回すだけで着火できるTOYOTOMI/ KS-67Hとアラジン/AKP-S249に対して、パセコ / WKH-3100Sだけは手動で着火させる必要があります。
芯を出して、ライターやガストーチで着火させるだけなんですが、寒い朝シュラフから出て、着火させるのはひと手間…。
また、気温が低いとライターやガストーチがそもそも着火しないこともあるので、ポケットに入れておき暖めておくなど少し工夫が必要です。


自動着火のものは、乾電池を入れておく必要がありますが、楽なのは断然こっちです。



これだと手を伸ばせばすぐに付けられるね。
給油のしやすさ




直接本体に給油するTOYOTOMI/ KS-67Hとパセコ / WKH-3100Sに対して、アラジン/AKP-S249は内蔵タンクに給油してから、本体にセットする仕組みになっています。
直接給油する方が作業的には楽ですが、下にかがむ必要があるため、体勢的はきついです…。
また、TOYOTOMI/ KS-67Hとパセコ / WKH-3100Sは給油口が小さいので、ヒューナースドルフの灯油タンクに付属しているノズルだと給油口に入りません。
そのため、以下のような漏斗を使う必要があります。
折りたたみできるものだと、コンパクトでかさばりません。
もしくは、コーナンで販売されている灯油タンクだと、給油口にノズルが入るので、わざわざ漏斗を買う必要がないので、こちらもおすすめです!



それぞれに合ったものを見つける必要がありそうだね。
燃料の漏れにくさ


基本的に、移動時はタンクの容量を空っぽにしている方がほとんどだと思います。


ですが、空っぽにしたつもりでも、アラジン/AKP-S249のような内蔵タンクの場合は、走行中の揺れで漏れてしまうことがたまにありました。



車内が灯油臭くなるんだよね。
やはり、灯油の漏れを気にするなら、アウトドアに特化したTOYOTOMI/ KS-67Hまたはパセコ / WKH-3100Sがおすすめです。
暖まり方


通常は石油ストーブを中心に360℃、特にストーブの上部を中心に暖かくなります。


それに対して、反射板のあるアラジン/AKP-S249は、反射熱を利用して正面方向に熱を放射します。
出力は2.4kW/hしかありませんが、正面に集中していることで、暖房効果を高め、出力が3.0kW/hのパセコ / WKH-3100Sと同じぐらい暖かくしてくれます。


また、小さな子供がいると、どうしても火傷の心配があるので、テントの端に配置できる点も嬉しいポイントです。
人数の少ないソロキャンプやデュオキャンプにはおすすめかもしれないです。
残量のわかりやすさ






残量のわかりやすさでいうと、アラジン/AKP-S249はちょっと不便です。
残量ゼロに近づいてくると、給油サインのところが徐々に赤くなってくるのですが、半分以下にならないと表示がかわらないので、現時点でどれだけ使ったのかがわかりにくくなっています。
フルメモリ式の物のほうが、あとどれぐらい使えるのか時間計算ができるので、使い勝手がとっても良いです。
デザイン性


これは完全に好みの話ですが、デザイン性も重要なポイントですよね。
我が家は他のギアの邪魔をしないよう全て黒を選びましたが、ベージュやグレーなどのカラーも人気みたいです。
ストーブとセットで購入してほしいもの5選
一酸化炭素チェッカー


電気で動くエアコンとは違い、火を使うストーブは一酸化炭素中毒に注意が必要です。
そのため、一酸化炭素チェッカーは、ストーブを使う上で欠かせないアイテムです。
そこでおすすめなのが、「CARGO CONTAINER/SAFE CO DETECTOR」という一酸化炭素チェッカーです。
一酸化濃度が可視化できるだけでなく、音と光で知らせてくれる機能付き。
また、スマホアプリと連動して操作が行えたり、室内の温度と温度も計測してくれるので、非常に便利な一台です。
高機能なものは必要なく、値段重視!という方はAmazon等でも販売されているいるので、比較してみてください。
ストーブファン


ストーブだけでなく、ストーブファンを併用して使用するのがおすすめです。
通常、温かい熱は上に逃げてしまうので、ストーブファンを使って温風を前方に送ることで、テント全体を暖めることができます。



ストーブの熱で動く仕組みだから、電池は不要だよ。
もしくは、テントの天井にコンパクトな扇風機を吊るして、上部の暖かい空気を足元に送ってあげるのも1つです。
※夏にも使えるアウトドア扇風機の選び方とおすすめについては、以下の記事で紹介していますので、気になる方はチェックしてみてください。


ストーブガード(ヘキサテーブル)


小さな子どもがいる我が家では、ストーブガードがあると安心です。
組立てが難しいように思われがちですが、実は意外と簡単で、子どもと一緒に作れるぐらいです。
また、ストーブガードの機能だけでなく、テーブルとしても使えるので、ストーブの近くで暖まりながら鍋などを食べることもできます。



1万円台で変えるから、コスパもいいよ◎
また、上記写真にも少し写っていますが、TOYOTOMI/ KS-67Hにはコーナンの七輪がシンデレラフィットします。
ストーブの上で鍋を暖めたりする時などにとても便利です。
ストーブバック


ストーブの持ち運びには、ストーブバックが必要です。
万が一、灯油が漏れてしまったとしても、ストーブバックに入れておけば、車内が灯油まみれになるのを防げますし、他のギアと接触して傷つけることもありません。
我が家はANOBA(アノバ)のものを2種類使用していますが、チャックの開閉のしやすさ・デザイン・質感などがとても気に入っています。
TOYOTOMI/ KS-67Hには大きい方、パセコ / WKH-3100Sとアラジン/AKP-S249には小さい方を使用しており、どちらもシンデレラフィットします。
ストーブシート


地面の状態にもよりますが、砂利や土の上に直接ストーブを置くのに抵抗がある人も多いはず。
すのこなどの台の上に置く方法もありますが、アミカルシュラフのものは汚れに強いターポリン生地のシートで、折り畳んでコンパクトに持っていくことが可能です。
また、磁石が内蔵しストーブの底面に引っ付くので、ストーブを移動したい時も一緒に動かせるのがとても便利です。
キャンプに最適な石油ストーブはどれ?


我が家が愛用している3つの石油ストーブを、私なりの『キャンプ用ストーブに求めること』に焦点を当てながら比較してみましたがいかがでしたでしょうか?
キャンプに行く時期やテントの大きさ、車の積載能力によって、最適な石油ストーブが変わってきます。
求めるものや優先順位も違ってくるので、一概にどれが一番だとは決められませんが、ハイパワーなものはハイパワーなりの良さ、コンパクトなものはコンパクトなりの良さがあったと思います。
年中キャンプをしている我が家は、3台を使い分けしているので、是非ストーブの選びの参考にしてもらえると嬉しいです。