ロッジ型テントといえば、Kirkham’s(カーカムス)やKODIAK CANVAS(コディアックキャンバス)などを思い浮かべる方も多いんではないでしょうか。
ところが近年、そんなロッジ型テント界に異変が起きているんです!
じつはS’more(スモア)など韓国ブランド勢を筆頭に、新鋭ブランドが続々とNEWアイテムをリリースしています。
しかも、かなりリーズナブルな価格帯のアイテムまで登場してきているんです。
そこで今回は、ロッジ型テントのメリット&デメリットとカーカムスと似ている今注目のロッジ型テント3選をご紹介します。
これは、チェックしないわけにはいかないよね?!
※カーカムスについてはこちらで詳しくご紹介しています。
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そもそもロッジ型テントとは
ロッジ型テントは70年代に主流となったテントで、別名『ビンテージテント』と表現されることもあります。
そのほとんどが鉄骨で作られ、生地には「コットン」が採用されていました。
ロッジ型テントは山小屋のような形が特徴的で、屋根とその下に壁を設けた台形のような形をしており、そこから生まれるテントとは思えない解放感はまるで家のような安心感があります。
その独特の形とコットンが織り成すレトロな風合い、そして奇抜な色使いが、何とも言えぬ『古き良き時代』を思い出させてくれるテントです。
今回はその中でも、カーカムスに焦点を当ててご説明していきたいと思います。
ロッジ型テントのメリットは?
これまで入手困難だったり、手が出しにくい価格だったため、その魅力が十分に分からない方もいるのでは…
そこで、ロッジ型テントの魅力を簡単にまとめてみました。
- 天井が広く、快適な居住性
- 風に強い構造
- フロア一体型のため、お籠りキャンプに最適
- 設営と撤収が簡単
天井が広く、快適な居住性
ロッジ型テントの特徴として、背が高いことが挙げられます。
ほとんどが200cm超えの高さのため、幕内で男性でも立って過ごすことが可能です。
また、台形のようなフォルムで、壁もほぼ垂直のため、無駄な空間がなく居住性も抜群です。
風に強い構造
テコの原理を使い、強いテンションをかけて、2本脚でテントを支えているため、非常に風に強い構造なんです。
4本脚じゃなくて、2本脚なのに風に強いの?
と普通は思いますが、4隅がポールではなく生地になるため、逆に風を受け流しやすいんです。
どんな悪天候にも強く、機能性も抜群なのは嬉しいポイントですね!
フロア一体型のため、お籠りキャンプに最適
フロアレステントとは違い、フロア一体型のため、隙間から風が侵入してくることがありません。
そのためお籠りキャンプに最適です。
簡易こたつを作って、幕内でまったり過ごしたい方におすすめです。
我が家はまだ小さな子どもがいるので、このスタイルが過ごしやすくて気に入っています。
設営と撤収が簡単
大きくて、重そうだから設営が大変そうと思われがちですが、実はめちゃくちゃ簡単なんです!
4隅をペグダウンして、2本のメインポールでテントを立ち上げる構造なので、1人でもすぐに設営が可能です。
2ルームテントのレイサ6を持っていますが、正直なところ、スリーブにポールを通す作業が大変なので、ロッジ型の方が楽です。
ロッジ型テントのデメリットは?
逆にデメリットは何なのか、ロッジ型テントユーザーに聞いてみました。
- 重くて、かさ張る
- 幕内で薪ストーブなどの使用ができない
- 雨や雪に弱い
重くて、かさ張る
やはりロッジ型テントといえば、コットン幕がほとんどです。
コットン幕には、夏は涼しく、冬は結露もなく暖かいという利点がありますが、やはり重たいというデメリットも…
30kg超えが普通なので、女性には持ち運びが難しいです。
幕内で薪ストーブなどの使用ができない
フロア一体型のため、残念ながら幕内で薪ストーブの使用はできません。
我が家の場合は、ストーブ1台で十分な暖かさが確保できていますが、雪中キャンプなどで氷点下の場合は不安かもしれません。
雨や雪に弱い
コットン幕のため、結露や夜露で濡れたりはしませんが、自然には勝てません。
雨や雪で濡れてしまった場合は、しっかりと乾燥しないとカビの原因にもなってしまうので注意が必要です。
カーカムスと似ているロッジ型テント3選
ここからは、カーカムスと似ている今注目のロッジ型テントを3つ紹介していきたいと思います。
S’more(スモア)/ドルチェロッジ
まるでお菓子の家のような見た目から名付けられた韓国発の『Dolce lodge(ドルチェロッジ)』。
前後左右に設置された格子窓が特徴的で、他のテントにはないおしゃれなデザインです。
テントの中からも外の景色が楽しめるようになっています。
また、前後にキャノピーが設けられており、通気性も抜群です。
日除けと雨を防ぐタープ代わりにも使用できるよう考えられています。
参考までに、同サイズ感のカーカムス(トラベラー5)と比較してみました。
商品名 | カーカムス/トラベラー5 | スモア/ドルチェロッジ |
サイズ(約) | 使用時:304×304×(H)198cm 収納時(テント):H60.9×W43cm (ポール):H142×W20.3cm | 使用時:305×305×198~203cm 収納時:Φ30×96cm |
重量(約) | 28kg | 30kg |
素材 | コットン100% | TC(ポリエステル65%/コットン35%) |
対応人数 | 5名(6名) | 4〜6名 |
4隅をペグダウンして、2本のメインポールでテントを立ち上げる構造は、カーカムス(スプリングバーテント)と同様です。
コットン100%か、TC素材かというところは大きな違いですね。
沢田テント
鳥取県のTOMONARI株式会社が立ち上げた新ブランド『沢田テント』のロッジテントです。
大山や田んぼからヒントを得たという格子窓がこちらも特徴的です。
カラー展開が豊富で、ベージュ・ブラック・ピンク・ブルー(1〜3人用)と展開されています。
さきほどと同様に、カーカムス(トラベラー5)と比較してみました。
商品名 | カーカムス/トラベラー5 | 沢田テント |
サイズ(約) | 使用時:304×304×(H)198cm 収納時(テント):H60.9×W43cm (ポール):H142×W20.3cm | 使用時:305×305×190cm 収納時(テント):Φ30×80cm (ポール):H131×W12×16cm |
重量(約) | 28kg | 34kg |
素材 | コットン100% | コットン100% |
対応人数 | 5名(6名) | 4〜6名 |
4隅をペグダウンして、2本のメインポールをテントを立ち上げる構造も同じです。
沢田テントは、カーカムスと同じくコットン100%で作られています。
TAN XIAN ZHE(タンシャンゼ) /キューブテントT
TAN XIAN ZHE(タンシャンゼ)は、中国浙江省の紹興に本社を置くアウトドアブランドです。
アウトドア製品において国内オンライン市場のトップを確立し、日本では株式会社大洋が総代理店を務めています。
このテントの驚くべきところは、価格!!!
この大きさで5万円を切るテントは他にありません。
カラーは、ライトグリーン・ライトカーキ・ブラックと3色から選べます。
さきほどと同様に、カーカムス(トラベラー5)と比較してみました。
商品名 | カーカムス/トラベラー5 | タンシャンゼ/キューブテントT |
サイズ(約) | 使用時:304×304×(H)198cm 収納時(テント):H60.9×W43cm (ポール):H142×W20.3cm | 使用時:310×310×205cm 収納時:H119×W27×22cm |
重量(約) | 28kg | 14.1kg |
素材 | コットン100% | 150D高強度ポリエステルオックス |
対応人数 | 5名(6名) | 5名 |
タンシャンゼのキューブテントはAタイプとTタイプの2種類あるようですが、カーカムスと同じスプリングバー構造はTタイプになるようです。
また、このテントは前後どちらからでも出入りできるので、その点が便利ですね。
現在、Aタイプのみオンラインで購入です。
まさに空前の“ロッジ型テント”ブームの到来
70年代に流行したレトロなフォルムが特徴的なロッジ型テント。
重くてかさ張るなどのデメリットもありますが、これに勝る設営・撤収が楽なファミリーテントってないんではないでしょうか。
だから今、ロッジ型テントのブームが来ているのかもしれませんね。
今回は3種類のみご紹介しましたが、他にもたくさんのロッジ型テントがあります。
※アメリカ製のロッジ型テントはこちらでご紹介しています。
是非、次テントの候補に入れてみてはいかがでしょうか。
以上、最後までお読み頂きありがとうございました。
あとがき
カーカムスのポールがもっと軽くなればいいのに。