夏はサーキュレーターや扇風機、冬は電気毛布など、もはやキャンプに欠かせないギアとなっている『ポータブル電源』。
小型なモデルから大容量モデルまで発売されており、どれを選んだら良いのか迷ってしまいますよね。
それに「具体的にどんな家電製品が使えるのか気になる…」という方もいらっしゃるかと思います。
そこで今回は、車中泊をされる方からの人気も高い【BLUETTI (ブルーティー) AC200P】をご紹介したいと思います。
実際にキャンプに使ってみましたので、『使用感をレビュー』しながら『メリットや特徴、デメリットや注意点』について説明しますね。
また、手持ちの【EB70】とのサイズ感の違いも比較してみましたので、これから購入される方は是非参考にくださいね。
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BLUETTI (ブルーティー)ってどんなブランド?
2009年に中国広東省深圳市で創業した「POWEROAK(パワーオーク)」が手掛けるブランド「BLUETTI(ブルーティー)」。
蓄電池市場の先進的企業として、その技術は世界トップレベルを誇っています。
「BLUETTI(ブルーティー)」というブランド名は、「BLUE:青い地球・青い空・エコ」・「T (tomorrow):未来」・「T (technology):技術」・「I (innovation):創造・革新」という会社の理念と基礎を表してます。
まさに新商品を続々と発表している「BLUETTI(ブルーティー)」にぴったりの名前だね。
BLUETTI(ブルーティー) AC200Pの基本スペック
今回ご紹介する「AC200P」は、アメリカのクラウドファンディング「Indiegogo」で史上最高支援額6.6億円を超えた人気商品「AC200」がさらにアップグレードした期待の新商品なんです。
まずは、BLUETTI「AC200P」の全体像がよくわかるように、基本スペックからご説明していきます。
基本情報
商品名 | AC200P |
バッテリー容量 | 2000Wh |
定格出力 | 2000W |
最大出力(ピーク) | 4800W |
出力波形 | 純正弦波 |
出力周波数 | 50/60Hz |
動作環境温度 | 0〜40℃ |
保管環境温度 | -10℃〜45℃ |
作業環境湿度 | -10℃〜45℃ 10〜90% |
バッテリーの種類 | リン酸鉄リチウムイオン電池 |
充放電サイクル回数 | 約3500回以上 |
保証 | 2年保証 |
【BLUETTI JAPAN】 公式サイトでAC200Pを見る
サイズ・重量
サイズ | 420×280×386mm |
重量 | 約27.5kg |
カラー | 1色(ブラック) |
2000Whの大容量なだけあって、サイズ感もビックサイズですね。
横に置いている「YETI タンドラ35」とほぼ同じサイズ感です。
「EB70」とのサイズ比較
商品名 | AC200P | EB70 |
---|---|---|
バッテリー容量 | 2000Wh | 716Wh |
サイズ | 420×280×386mm | 320×217×222mm |
重量 | 約27.5kg | 約9.7kg |
手持ちの「EB70」とのサイズ感を比較してみました。
EB70の容量は716Whなので、容量は約2.8倍もの差があります。
ちなみにEB70の重量は9.7kgなので、重量も約2.8倍の差がありました。
容量に比例して、サイズも重量も大きくなっているね。
【BLUETTI JAPAN】 公式サイトでEB70Sを見る
出力規格・ポート数
AC出力 | 6口 | 100-120V AC、2000W |
USB-A出力 | 4口 | 5V DC、3A |
USB-C出力 | 1口 | 最大60W、5/9/12/15/20V DC、3A USB PD(Power Delivery)に対応 |
シガーソケット出力 | 1口 | 12V DC、10A |
DC出力(5521出力) | 2口 | 12V DC、3A |
DC出力 | 1口 | 12V DC、25A |
ワイヤレス充電 | 2口 | 15W |
最大17台のデバイスが同時に使え、どんなデバイスでも問題なく充電できます。
さすが最強クラスのポータブル電源だね!
個人的に一番良かったのが、USB-Aが4口もあること。
スマホの充電はもちろんのこと、最近はLEDランタンの充電などもUSBポートが多いので、非常に助かります。
また、ワイヤレス充電にも対応しているので、ワイヤレス充電対応のスマホ(iPhoneだと8以降)を最大2基まで天板に置いて電源スイッチを入れるだけで充電できます。
気になった点は、急速充電が可能なUSB-Cは60Wまでの対応ということ。
EB70では100Wまで対応していたので、この点は気になります。
5つの充電方式
AC-DC充電 | 約4.5時間 |
ソーラーパネル充電 | 約3.5時間 |
カー充電 | 12V/24V |
発電機充電 | 100-200V 500W |
鉛蓄電池充電 | 23-28.8V 236W |
充電方式は上記の通り5つあります。
家庭用コンセントを使ったACアダプター、ソーラーパネル、カー充電の他に、発電機や鉛蓄電池といった珍しい充電方法まで可能です。
家庭用コンセントからの充電で実践
家庭用コンセントから充電する場合は、専用の充電アダプターを使って、充電残量0の場合でも約4時間半でフル充電できました。
バッテリ残量が半分くらいなら2~3時間で満充電できてしまいます。
こんなに大容量なのに、充電時間が早くてびっくりしたよ!
充電中はACアダプターは赤に点灯し、充電完了すると緑に点灯します。
BLUETTI(ブルーティー) AC200Pのメリットと特徴
それでは実際にキャンプに使ってみましたので、『使用感をレビュー』しながら『メリットと特徴』について説明していきたいと思います。
充放電サイクルは驚異の3500回以上!
BLUETTIポータブル電源の最大の特徴は、充放電サイクル3500回以上という驚異の寿命の長さです!
なぜそんなにも高寿命なのかというと、バッテリーに「リン酸鉄リチウムイオン電池」を採用しているからです。
他のポータブル電源の多くは、1000回未満レベルですが、BLUETTIの AC200Pは桁違いです。
また、充放電サイクル3500回後も残存量は80%以上を維持してくれるそうです!
毎日使っても、軽く10年は使えてしまう数字だね。
その他にも、リン酸鉄リチウムイオン電池を採用するメリットはいっぱいです。
- 安全性が高い
- 急速充放電
- 低温環境性能が優れる
- 放電中の電圧変化が小さい
- 環境にやさしい
圧倒的な大容量バッテリー
最強レベルの定格出力2000W、瞬間最大出力は4800Wなので、ほとんどの家電製品を容量や出力を気にすることなく使用できるという安心感があります。
具体的にどこまで使用できるのか、代表的な家電を実験してみました。
ドライヤー(1200W)
まずは、キャンプで使えたら便利だなぁと感じるドライヤーです。
2種類のモードを確認してみたところ、強モードでも弱でも問題なく使用できました。
出力は1200W弱、髪が長いので10分ほど使用したところ、50%から40%まで減りました(10%消費)。
ホットプレート(800W)
次にホットプレートを使って、たこ焼きを作ってみました。
出力は800W前後、2時間ほど使用したところ、95%から60%まで減りました(35%消費)。
2時間もホットプレートを使用して、半分以上も残っていることにびっくりしました。
電気毛布(100W)
最後に、冬キャンプでは欠かせないものといえば電気毛布ですよね。
残り40%で、出力100Wの電気毛布を就寝時から朝まで使用できるのか試してみました。
8時間ほど使用し、途中で暑すぎて強モード(100W)から中モード(65W)に変更しましたが、朝まで快適に寝ることができました(25%消費)。
バッテリー容量が多いこともあり、電気毛布の温度設定を気にせず使用できる点は嬉しいです。
動作音がとても静か
使ってみて感じたことは、使用中の動作音がとても静かなことです。
AC200Pは電源本体の温度を感知して、本体の温度を制御するためにファンが稼働する仕様になっていますが、容量が大きいため、本体の温度はそこまで上がらず、ファンは回転しないことが多いようでした。
ちなみに本体のファンが回った場合も、扇風機の”弱”くらいの音量だったので、そこまで気になりませんでした。
タッチパネル式でスマホ感覚
AC200Pはタッチ式LCDパネルを搭載しており、スマホのような感覚で操作が可能です。
電源ボタン以外は、全て液晶パネルでの操作になります。
EB70のときは、バッテリー容量の残量が20%毎に表示されていたので、正確な残量が分かりませんでした。
しかし、AC200Pは細かい値まで可視化できるようになっており、どれぐらいのスピードで減っていくのか確認できるのが良かったです。
全ての出力ポートに”防塵カバー”
出力ポートには、ホコリが入らないように防塵カバーが付いています。
とはいえ、防水性能は一般的な生活防水レベルなので、屋外で使うのであれば雨や結露に注意が必要です。
ホコリやちょっとした水滴の侵入を防止してくれるから安心だね!
BLUETTI(ブルーティー) AC200Pのデメリットと注意点
続いては、『デメリットや注意点』についても説明します。
持ち運びが大変
大容量モデルのため、仕方のないことですが、重量は約27.5kgととんでもない重さです。
持ち手はありますが、男性でも気をつけて持たないと、腰がダメになるレベルです。
キャスターなどのコマがあれば、もう少し使いやすいのになぁと思ってしまいました。
エコモードに要注意
AC200Pは電力消費をおさえるために「省エネモード」という機能を搭載しています。
とっても便利な機能なんですが、勝手に電源が切れてたということにならないために、省エネモードの設定の確認はしておいた方が良さそうです。
ただ取扱説明書も確認しましたが、「省エネモード」については詳しく記載されていませんでした。
ケーブルを差すだけでONにならない
電源ボタンを押して、ケーブルを差すだけでは開始されません。
モニター画面をタップして、ACまたはDC出力をONにする必要があります。
自己放電に要注意
これはどのポータブル電源にも当てはまることですが、電源OFFの状態でも、そのまま放置しておくとバッテリー容量がだんだん減っていきます。
バッテリー残量が”0”になったままで放置してしまうと(過放電状態になって)、バッテリー寿命が短くなる可能性もあります。
最強レベルのポータブル電源で安心感を
BLUETTIポータブル電源 AC200Pはいかがでしたでしょうか。
持ち運びが大変ではあるものの、圧倒的な大容量バッテリーによりどんな家電製品でも容量や出力を気にすることなく使用できる最強クラスのポータブル電源ということが、今回使用してみて分かりました。
また、BLUETTIポータブル電源の強みである「リン酸鉄リチウムイオン電池」を採用しているため、充放電サイクル数が3500回以上という高寿命なのも嬉しいポイントです。
決して安い買い物ではないですが、長く使い続けられるポータブル電源をお探しの方にぴったりのアイテムだと思います。
以上、最後までお読み頂きありがとうございました。
あとがき
AC200Pがあれば、キャンプでも家と同じぐらいの快適さを保てそうです。